【普通・当座・定期・貯蓄】企業の経理必見!普通預金以外の口座科目の種類を解説!

個人で給与の振込用などに作るのは普通預金が一般的ですが、預金にはさまざまな種類が存在します。
この記事では、普通預金、当座預金、定期預金、貯蓄預金などをはじめとする預金科目ごとの特徴について紹介します。

目次

1.預金科目の種類

(1)普通預金

お金をいつでも預けたり引き出したりできるのが「普通預金」です。
銀行で口座開設する際、最初に作るのが普通用金であり、個人にとって一番馴染み深い預金かと思います。
公共料金や保険料、クレジットカードの引き落とし口座として、また給与の振込先口座として設定することができます。
通常、普通預金には利息がつきますが、定期預金よりも低く設定されています。
また、「決済用普通預金」という利息のつかないタイプの普通預金もあります。

(2)当座預金

銀行振替の申込用紙などで、口座記入欄に「普通・当座」を選択する欄があることから「当座ってなんだろう」と思っていた方も多いかもしれません。
当座預金は、小切手や手形の決済をおこなうための口座です。
預金金利はつきませんが、もし当座預金を開設している口座が破綻した場合も全額保護されるというメリットがあります。
企業の多くは当座預金を軸に、資金の預け入れをしています。

当座預金を使う理由としては
・小切手、約束手形の振り出しが可能
・自社の経営状態や資産状態が優良なら、残高以上の決済できる
・当座借越ができる

などが挙げられます。
当座借越は、当座預金口座の残高が不足した際、金融機関が不足分を自動で融資するサービスのことです。
これによって小切手や手形の不渡りを防ぐことができます。

(3)定期預金

1ヶ月、1年、10年などの一定期間、自由に引き出せないことを条件に、普通預金より高い利息がつく預金が「定期預金」です。
固定金利型と変動金利型の2つのタイプがあります。
はじめに設定した期間を待たずに引き出す場合には、解約利息を支払うことになります。

(4)貯蓄預金

銀行が定める一定金額以上の残高があると、普通預金より利息が高くもらえるのが「貯蓄預金」です。
10万円以上、50万円以上、100万円以上など、残高に応じて利息が多くなる「金額階層別金利型」と、残高が一定額以上であれば普通預金より利息が多くなる「金額別金利型」などの種類があります。
貯蓄預金の対象は個人に限られ、公共料金の口座振替や、給与の自動振込などには対応していません。

2.さらに知っておくと便利な預金科目

(1)外貨預金

日本円ではなく米ドルなどの外貨で預金することを「外貨預金」といいます。
一般的に、日本円より外貨の方が金利が高い傾向にあり、もらえる利息も多くなります。

こう聞くとメリットが大きいように感じますが、外貨預金の場合は為替レートによって預けた金額の価値が変動する点には注意が必要です。

たとえば、1ドル=110円のタイミングで1万ドル(110万円)預入をおこなったあと、1ドル=100円になったタイミングで払戻をおこなうと、同じ1万ドルでも日本円だと100万円になるため、10万円の損失が出てしまいます。
逆に、1ドル=120円になるタイミングまで待ってから払戻を行えば、日本円だと120万円になっているため、10万円の利益を獲得できます。

(2)通知預金

まとまったお金を短期で預ける際の選択肢になるのが「通知預金」です。
7日間の据置期間後はいつでも解約することができます。金利は変動型で、普通預金よりは高いケースが多いです。
ただし払戻方法に普通預金との違いがあります。
通知預金の場合、解約する2日前までに銀行にその旨を通知したあと、一括して払い戻すことになります。

通知預金は個人よりも法人の利用が圧倒的に多いのも特徴です。
仕入れ代金の決済、決算賞与資金の支払いなどに充当するまでの間、余剰資金を少しでも高い金利で運用するために利用されます。

(3)別段預金

「別段預金」は、”金融機関のものでも顧客のものでもない資金”と考えるとわかりやすいかもしれません。
銀行等の金融機関では、まだ決済されていない資金や未整理の資金を保管することがあり、それらは金融機関と顧客どちらのものでもないため、便宜的に「別段預金」の勘定科目を設定します。

寄付金や株式申込証拠金などが別段預金に当てはまり、銀行等が一時的に資金を保管している扱いのため利息がつきません。
資金の用途確定時に、普通預金や当座預金など他の科目に振り替えられます。

(4)納税準備預金

納税に充てる資金を預けるための預金科目が「納税準備預金」です。利息は普通預金より多く、利息が非課税となっているのもポイントです。
引き出せるのは原則納税の場合のみで、納税目的以外の引出は課税扱いとなります。

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