経理の仕事がなくなるって本当?今後必要とされるスキルもご紹介

各所で、「今後、経理の仕事はなくなるのでは」とささやかれていますが、はたしてこれは本当なのでしょうか。
今回はこの真相と、今後、経理の仕事で必要とされるスキルについてご紹介します。
これからも長く経理の仕事を続けていきたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.経理の仕事は今後なくなるのか

AI(人工知能)やRPA(ロボットによる業務の自動化)の進歩によって、人が行う経理の仕事は今後なくなる、といわれています。
これは、オックスフォード大学の研究発表をはじめ、各所で発表された「AIの普及で失われる仕事」の上位に、経理関連の仕事がランクインしていたためです。
また、電子帳簿保存法の一部義務化により、2024年1月からは電子取引における取引情報の電子データでの保存が必須となります。
このように書類が電子化されることにより、紙の書類を管理する手間がなくなるため、さらに必要とされる人手は少なくなると予想されます。
しかし、実際には人でなければ行えない仕事もあるため、経理の仕事が完全になくなるということはないでしょう。
ロボットによって行われた処理が正しいかどうかも、人の手による確認が必要です。
とはいえ、ロボットでもできるような仕事は、今後なくなっていく可能性があります。
これからも長く経理の仕事を続けていきたい場合には、人にしかできない仕事のスキルを身につけておく必要があります。

2.今後なくなる経理の仕事

今後なくなるとされる経理の仕事は、ロボットが得意とする、一定のルールに従って同じことを繰り返し行う仕事です。
具体的には、請求書の作成や仕訳の入力などが該当します。
請求書の発行をシステム上で行う場合、同じ内容の請求書作成は自動化が可能です。
また最近では、ネットバンキングや経費精算システムなどと会計ソフトを連携することにより、過去の同じ内容の仕訳履歴から自動で仕訳を作成できるものもあります。
さらに今後は、電子化された書類から読み取った文字情報から正確に仕訳を計上するなど、ロボットができることはより一層増えていくでしょう。

3.今後もなくならない経理の仕事

まず、ロボットが行った処理については、間違いがないかどうか人による確認が必要です。
ロボットは、同じ処理を繰り返すことを得意としている反面、イレギュラーな対応は苦手です。
そのため、このような対応は人の手によって行うことが求められます。
法改正などで処理方法が変わった場合も、まずは人が理解し、それをロボットに指示しなければなりません。
また、紙の書類で行う処理は、人の手によって印刷したりデータ化したりする必要があります。
日々の仕訳から作成されたデータを分析し、将来の予測を立てたり今後の方針を決めたりすることも、人にしかできない仕事の一つです。

4.経理の仕事で今後必要とされるスキル

これからも長く経理の仕事を続けていきたい場合には、今後、経理の仕事で必要とされるスキルを身につけておく必要があります。
今後、経理の仕事で必要とされるスキルとは、ロボットにはできない仕事のスキルです。
例えば、ロボットの処理に間違いがないかの確認や決算業務で必要となる、税務関連の知識を深めることなどです。
イレギュラーな処理にも対応できるよう、社内の業務フローなどを把握し、経理処理の本質も理解しておくと良いでしょう。
また、日々の仕訳から作成されたデータを分析する力をつけたり、経営についての知識を深めたりするなど、経営者により近い部分のスキルを身につけておくことも有用です。
一方で、ロボットがこれからの経理を担うことをふまえて、ITスキルを磨いておくという方法もあります。
指示する人がいてこそ、ロボットは正確な処理を行うことができますが、経済産業省の発表によると、IT人材は今後大きく不足する可能性があるとされています。
経理のスキルに加え、ITスキルも磨いておくことは、大きな強みになるでしょう。

5.まとめ

今後、経理の仕事が完全になくなることはないものの、一部はAIやRPAによって行われることが予想されます。
これによって、仕訳の入力など一定のルールに従って同じことを繰り返し行う仕事は、ロボットが行うことになっていくでしょう。
しかし、それ以外のイレギュラーへの対応や、日々の仕訳から作成されたデータの分析といった仕事は、今後も人の手によって行われていく仕事です。
経理の仕事をこれからも長く続けていくためには、このような人にしかできない仕事のスキルを高めておくことが重要です。
また、ロボットがこれからの経理を担うことをふまえて、ITスキルを向上させておくことも一つの方法となります。
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